その日も、夜になってから、山崎クンがアパートの部屋に訪ねてきました。
ちょうど私がお風呂から出たときで、バスロープ姿の私を見て彼はこヤニヤ突いながら服を脱いでいたのです
「あら、ダメよ、体洗ったばかりなんだから」
「いいだろ、また風呂入ればさ。
奥さんのことだから、どうせアソコがグチョグチョになるくらいに濡れるんだ」
「ひどいわ、いやらしいこと言わないで」
私はそう言いながらも、つい窓のカーテンを閉めていました。
山崎クンは向かいのアパートに住んでいる学生さんです。
以前に私がお財布を拾って届けたことから知り合って、いつしかセックスをする関係にまでなっていました。
いえ、正確に言えば、私から誘ったようなものなんですが……
「今夜も、ダンナが帰ってくるまで思いきりハメようぜ」
山崎クンは私を座敷に押し倒すと、バスロープを広げて、お湯でふんわりと柔らかくなった乳房を揉み出したのです。
「ああ、いい香りがする。
セッケンの匂いだ。
なんだ、もう乳首がシコってるじゃん。
奥さんだってヤッて欲しいんじゃないか。
ダンナさんがいるのに、すごい淫乱だな」
「ああっ……、淫乱なんて、山崎クンがいきなりこんなことするからよお」
私はもう、噛ぎまじりの声を出していました。
たしかに彼の言うとおりなんです。
恥ずかしいですけど、三十になって初めて結婚をするまで、ずっと男に飢えていたのです。
とくに男性からモテたこともありませんでしたし、これまで交際した男性も二人しかいません。