妻の名は「朋華」という。
43歳、身長は160センチ弱、子供は2人いる。
美人タイプではないが、他人には愛想がよく、妻はパートで歯科病院の受付をしているが、そのお客さんにも受けがいいという。
たまに、男の客にあからさまに誘われることもあるという。
少し男好きのするタイプである。
だが、家庭では、独裁者そのものだ。事あるごとに、私につらく当たり、私をなじる。
そんな時私は口答えもせず、じっと耐える。
一番上の子は、妻の離婚した前夫の子である。
結婚して15年といったところだ。さすがに「女」としては、まったく興味がない。
この妻のことで、先日、知り合いの男性のAから、知り合いといっても、妻の妹の亭主である。歳はわたしより、上であるが、このAからずいぶん昔…、私と妻が結婚する前のことだが、私には、普段の妻からは想像もつかない意外なことを聞かされた。
それは一緒に酒を飲んだとき、かなり、二人とも出来上がってきたときのことだ。
突然Aは「奥さん(朋華)元気?」
私「相変わらずだよ。なんで?」
A「奥さんから何か聞いた?」
私「いゃ、別に」
A「それならいいよ」と言い含み笑いをした。
私はすごく気になり「何だよ。話してくれよ。」
A「聞かないほうがいいと思うけど、奥さん(朋華)に絶対に内緒にするって約束できるなら、話してもいいよ。」と言うとAはまた含み笑いをした。